2016 年 02 月 05 日

カバー工法のデメリットとは

古くなって老朽化した屋根を補修する際にカバー工法という施工法を用いることがあります。

これは古い屋根をそのままにして、防水シートで覆った上で新しい屋根を上から被せるといった工法です。
古い屋根を撤去しなくて済みますので工期が早く済む事により費用が安くなる、屋根を取り外さないので住んだまま工事ができる、といったメリットがあります。

しかし長い目で見れば工事費用が安く済んでもデメリットもある事は忘れてはいけません。
まず古い屋根を撤去しないという事は屋根が二重であることと同じです。
単純に考えて屋根の重さは倍になります。

この結果、家にかかる重量が重くなってしまいます。
家の上部が重くなるという事は家が揺れた際に揺れ幅が大きくなります。

つまり地震の時に不安定であると言えるでしょう。
また、屋根の破損には火災保険の風災・雪災の補償が使えるケースが多いのですが、カバー工法の場合はこれが適用にならない事も多いと言われています。

これは雨漏りなどが起きたときに、原因を突き止めにくいという理由によるもので、下にある古い屋根の破損の場合は対象にならないからです。