2016 年 02 月 09 日

屋根の勾配って決まっているの?

旅行中などで何気なく風景を見ていたら、「自分の住んでいるところと、家の屋根が違う」と驚く方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特に北海道や東北などでは、勾配が急な、いわゆる三角屋根の家を見かけますが、デザイン的にも美しく外国風の趣を感じたりします。

このように、地域によって勾配が決まっているところもあり、北海道や東北のような降水量や降雪量が多い地域では勾配が急に作られていることも多いです。

屋根に長時間雪が乗っているとどうしても雨漏りや傷みの原因になるので、雪や水が流れ落ちやすいように角度をつけて作っているのです。
また、屋根裏スペースが広くなるので、趣味のものを置いたり、ロフトを作って隠れ家にすると言う楽しみもあります。

一方、落雪の被害(屋根から急に落ちてきた雪に当たる)を考え、あえて勾配を緩く作ることもあるようです。
勾配が緩いと、屋根に上がって雪かきをしやすい、と言うメリットもあります。

逆に、沖縄では、台風の強い風を避けるため建物は低く屋根も平らに作られています。
屋根や家は、地域によって住みやすく改良されているのですね。