2016 年 02 月 23 日

屋根を軽量化することのメリットとは

屋根を軽量化すると地震に対して有利に働きます。
地震の力は建物の重さが重いほど大きく働き、軽いほど小さくなります。

瓦葺きは重いために建物全体に地震の力が大きく作用し、耐震に必要な壁の量も多く必要です。
鉄板やスレートなどでできた屋根は比較的軽く、地震の揺れが小さくなるので、地震に対しては有利になります。
屋根が軽いと必要な壁の量が少なくなるため、窓を作るなどの自由が増します。

新築時に瓦屋根を載せていた場合でも、老朽化している場合や大きな地震にあった後などは、屋根を軽い材料に葺きかえることで、地震対策とすることができます。
屋根を軽量化すると地震に対しては有利に働きますが、風に対しては不利になります。

建物は重さが重いほど突風などに対して有利になり、屋根の軽量化は風に対する対策が必要です。
鉄板やスレートなどの軽い材料は、取り付け方法に工夫がされているので、初めのうちは風に対しても十分な耐力を発揮します。

長年の使用により材料が劣化した場合は、そこから剥れてくる恐れがあるので、定期的な点検が必要になります。
屋根の軽量化は十分な風対策が必要です。