Archive for 8月, 2016

2016 年 08 月 03 日

基本的な屋根の構造とは

木造や鉄骨造においては、屋根の基本的な構造には変わりはありません。

柱にかけ渡された梁や桁の上に小屋組みが組まれ、野地板が張られ、防水紙の上にそれぞれの屋根仕上げが葺かれます。

瓦屋根の構造は防水紙の上に桟が敷かれ瓦が葺かれます。

棟の部分にはのし瓦が敷かれ、妻部分にはけらば瓦、軒先部分には軒先瓦が葺かれます。

以前は屋根に載せるだけでしたが、最近は地震時の落下防止の観点から釘で留めるようになりました。

ストレート屋根の構造は、下地部分までは他の屋根材と変わりはありません。

スレートはステンレス釘で野地板に打ち付けられます。

棟部分は棟包み板が敷かれ、妻部分にはけらば水切や破風板が設けられます。

トタン屋根の構造は葺き方により異なります。

主な葺き方は瓦棒葺きと横葺きがあります。

横葺きはトタンをはめ込んで止めるのに対し、瓦棒葺きは木製の瓦棒にトタンを釘で固定します。

屋根の基本構造で大事なことは、仕上げの屋根材もさることながら、小屋組みそのものの強度や野地板の品質、防水紙の性能が屋根の品質に大きく関わっていることです。

Posted by 投稿者 utsunomiya Filed under 情報建築ブログ

2016 年 08 月 01 日

屋根の平均寿命

屋根は住宅の構造上として非常に大切な部材になりますが、用いられている屋根材によって大きく寿命が異なっていることも特徴です。

現在では非常に数多くの屋根材を使うことができますが、その中でも古くから使われている素材には日本瓦を挙げることができます。

旧家だけではなく新築物件でも採用されることのある屋根材になりますが、日本瓦は陶器製になることから、非常に耐久性が高いものとして使われています。

寿命に関しては50年から100年とも言われているように、長期間にわたって利用できます。

飛来物などが飛んでくる以外に、破損してしまうことが少ないことも特徴です。

次にストレート屋根があります。

現在では多くの住宅で使われるようになったスレート屋根ですが、成分はセメントを用いていることになり、一定以上の耐久性を持っています。

寿命は20年から25年とも言われていて、定期的な点検が必要な屋根材になります。

金属屋根の中にはガルバリウム鋼金を利用することもできます。

トタンに代わって普及した屋根材になりますが、軽量で丈夫なことが特徴で、寿命は30年から50年とも言われていて、高寿命な屋根として利用できます。

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